最近の保育園の様子

7月中旬から新型コロナウイルスが急激な感染拡大をしています。ひまわり保育園内でも毎日、発熱や検査結果の報告が続いています。結果陰性の方も多いのですが、風邪症状がのこっていることも耳にします。毎日の健康観察(発熱 咳 倦怠感の有無等)、体温確認、手洗い、換気、マスクの着用が必要になっています。誰が感染してもおかしくない状況です。今はできることをして、感染に繋がらないようにと思うばかりです。
濃厚接触者の登園回避要請が7日から5日に変更になりました。陽性者は今までと同様、療養期間は10日間となっています。
職員が罹患した場合も、10日間の療養期間が必要になります。園は、保育体制を整え、保育の継続ができるようにしています。そのために保護者の皆様には、大変なお願いをしております。しばらくの間ご理解ご協力をお願い致します。
大暑の時期になり、ますます気温が高く、猛暑・酷暑になっています。熱中症のこともあり、心配は尽きない日々と思います。保護者の皆さんの心配が、1日でも早く解消できる日が来るようにと願っています。
新型コロナウイルス感染拡大の時でも、行動制限はないようです。帰省や旅行など、日常と違う生活は子ども達にとって刺激的であり、もっともっと遊びたいと思うことがあると思います。十分に楽しんで来て下さい。目一杯あそんだ後は、日常の生活に戻るためには、疲れを明日に残さないように、ゆとりのある計画を立てましょう。自宅に戻って、安心してたっぷり寝て、疲れをとり、いつもの保育園生活になるように保護者の皆さんのご協力ご配慮をお願いします。
7月末には、午後になると黒雲が空を覆い、遠いところで雷が鳴り始め、豪雨になっていました。昔から“雷3日”その後に梅雨が明けるという言い伝えもありました。雲一つない真っ青な空を見上げると、“夏”を感じます。それと同時に戦後であることを忘れてはいけないと強く思う時です。今年で戦後77年目を迎えます。以前は、戦争を体験していた職員もいましたので、体験談を聞く事で、戦争の悲惨さと2度と同じ事を起こしてはいけないと強いメッセージをもらっていました。今私たちは、平和な社会を次の世代に引き継いでいく事が、大人の役割であると思っています。世界の中では、有事があり、8月は一緒に“平和”を考える時にしていきましょう。
園長 猪又真紀子

園内で夏祭りを開催しました
— 2022年7月20日 —
園内で夏祭りを行いました。ぞう組の太鼓“まつり太鼓”も初披露をしてくれました。保護者の方々にその話をすると「見たかった⤵」と残念な声が聞かれました。そうですよね。お父さんと一緒に夏祭り実行委員会を行ってきていたので、いつになったら子ども達とお祭りができるのかと思ってしまいますね。
大人の関わりの時間が減ってきている中で、改めて今まで築いてきた関係性がいかに大事かと考えさせられます。来年こそ園児・保護者・職員で夏祭りを楽しみたいですね。













— 保護者の皆様からの感想 —
一部をご紹介させていただきます。
たくさんのご感想をお寄せいただきありがとうございました。
水風船ヨーヨーをお風呂で使って遊んでいました。
お祭り、とっても楽しかったようです。「盆踊りはこうだよ!!」と教えてくれました。ヨーヨーと共にジャンプして遊んでいました。
お祭りを楽しんでいたようで、うちわであおいでくれたり、ヨーヨーをみせてくれたりしました。お祭りで持ち歩いたバックも気に入っているみたいでした。かき氷の歌も歌っていました。夏祭り、素敵ですね。
夏祭り、とっても楽しかったようで、太鼓のことや、ぞう組さんが描いてくれた魚のぬりえのことも「大事にしないと悲しくなっちゃうんだよ」と教えてくれました。帰ってから丁寧に塗っていました。

【研修報告】
2歳児の多面的な子ども理解
〜イヤイヤ期とブラブラ期
— 川田学先生 —
- 1.イヤイヤ期とブラブラ期
- 2歳のイヤイヤ期の話をしていると、チベットからの留学生。チベットの村では2歳児はイヤイヤしていない。「ブラブラしています」一日中、村をブラブラ。お腹が空いたらその辺の家に行ってご飯を食べさせてもらう。
- ・先進国ではイヤイヤ期→大人の都合で子どもを動かしているから。
- ・2歳は好奇心を満たす為の移動、行動能力を手に入れている。
- ・子ども自身はイヤイヤしたいのではなく、ブラブラしたいだけ。
- 保育の中でも…遠くの部屋への移動中。子ども達は途中で水槽の魚を見たり、赤ちゃんの部屋を覗いたり…。保育者は早く部屋に行きたい。でも2歳児はその過程を楽しんでいる。小さな楽しみを繋ぎ合わせて生きている。行動が思考過程である。
- 2.子どもがイヤイヤしないで過ごせるように…
- ①休日の過ごし方を考える
- 休日は月曜日に備える休息日
- ・遠出をしすぎない(特に日曜日)
- ・車に長時間乗せすぎないで楽しめる場所を考える。
家の近所で繰り返し遊ぶ。いつも同じ場所へ繰り返し行く事で子ども自身が変化に気がつく(季節の草花等)。
その気づきに共感するようや過ごし方。 - ・電子機器に接する時間を減らす。
スマホ、タブレット、テレビ…楽しんでいるように見えても、目、肩は疲れる。 - ・日曜日は午後2時か3時には帰宅して午後をゆったり過ごす。
2歳頃は自分のペースを作っていく時期。 - マイペースを乳幼児期に掴んでおかないと小中学校へ行った時自分の限界がわからずにバーンアウトしてしまう。
- ②生活リズムを整える
- 特に睡眠(1日12時間)
昼寝と合わせて12時間。眠れていないのならば、そこを整えてあげるだけで、イヤイヤが減る。
- ③2歳の育ちを支える基本的視点
- 探索欲求とチャレンジの保育(行動の主人公感、「できた」の喜び)
よく歩くこと(多様な地形)
下半身をしっかり使う(指先ばかりではなく)
感想
今回の研修を受けて、2歳頃のイヤイヤ期はどこの国でも共通の事と思っていましたが、そうでない事を知りました。子どもが主体的に生活ができるように環境を整え、しっかりと休日は休み、子ども達の気づきに共感出来るゆとりを大人も持つことが必要で、それが結果的に子どもがイヤイヤせずに気持ち良く生活が送れるようになるのだなと思いました。休日の過ごし方の所では「良かれと思って休みの度に遠くの新しい場所へ連れて行っていた。色々な事を経験させてあげたいと思って」と言っていたお父さんの話があった。子どもは新しい場所から受け身の刺激は受けるが、自分で変化に気がつく経験が出来なくなってしまう。大人も肩の力を抜いて、いつもの近所の公園で一緒に遊ぶ事が子どもにとってもより良い事と知れて、保育の中でも繰り返し同じ場所への散歩で、子ども達の気づきに共感していく事を大切にしていきたいと思いました。(大滝)

各クラスの子ども達
ひよこ組(0歳児)
テラスに出ると外へ外へ向かっていくひよこ組。砂場では、手のひら全体で砂を掴み、砂と水を混ぜ、ものに触れて感覚をたっぷり楽しみます。滑り台の下、園庭の探索をする子もいます。築山では手をついて足を踏ん張り“よいしょ”と夢中になって登ろうとしています。小さい子達も寝返りやずり這いができるようになり、自分で体が動かせることが嬉しそうです。うつ伏せで、友だちや保育者と目が合うとニコッと笑顔を見せてくれます。赤ちゃん体操、わらべうたも大好きで、「アーアー」と声を出して喜んでいます。暑い中なので、汗をかいたらシャワー・沐浴をするととても気持ち良さそうに水しぶきを上げて大喜びです。



りす組(1歳児)
水あそびが大好きです。ミストを全身に浴び「きもちいいー!」とにっこり。タライでの水あそびは、手で水をバシャバシャとして「つめたい」と水の感触を楽しんでいます。ペットボトルや容器にためた水をカップに移し、水車のオモチャに水を掛け、回る様子を見たり等、水に触れて楽しんでいます。暑い日が続いても元気いっぱいです。



うさぎ組(2歳児)
水や泥んこに触れ、体いっぱい動かして遊んでいます。ペットボトルやバケツを使い砂場や築山に水を流すと「みて、かわだよ」「もっとやろう」と友だちと一緒に遊ぶ姿あります。水の冷たさが気持ちよくタライの水に手を入れ、裸足になって足を入れてみる子ども達。「つめたい」「きもちいいー」とにっこり。手足を使って絵の具遊び、ひまわり夏祭りのおみこしやうちわも作りました。



くま組(3歳児)
ぞう組が園庭で太鼓の練習をしている音が聞こえると、“たいこだ!”とテラスにかけ出していき、「おおきくなったら、たいこやるんだよ!」と楽しみと憧れに満ち溢れた表情がありました。
夏祭りでの太鼓は間近で、音がダイレクトに響いてきました。“うわぁ”とくぎ付けになっていた子ども達、その日の午後は「まつりだまつりだ!」「わっしょいわっしょい!」と見て聞いた『まつり太鼓』のまねっこをして汗びっしょり。「ぞう組になったら、たいこだ!」とやる気満々です!
プールあそびでは、水が顔にかかってもへっちゃらとダイナミックにあそぶ子、ゆっくりのペースで水に少しずつ慣れていく子、それぞれですが、毎日のプールを楽しみに登園してきてくれています。まだまだあそぶぞ~!
保護者の方からの感想
普段、園でどのように過ごしているのか気になっていたので、このような会に参加できたこと、うれしく思います。帰りの自転車では、「ママと保育園で遊べて楽しかったよ‼また遊びにきてね。次は粘土、ワニさんに食べられないようにもっともっと大きいの作ろうよ」と話が尽きず、娘もとても楽しい時間だったようです。
きりん組(4歳児)
絵の具遊びをして、海と魚を作りました。平筆を使い大きい模造紙に色を塗り、魚はにじみ絵で模様を作りました。白画用紙に水を塗って準備したところに、赤・青・黄色の三原色の絵の具を垂らすとジワーッと色が滲みます。滲んだ色達が混ざると色が変わったり、薄くなったりする変化を楽しみながら作りました。作った海に魚を泳がせると「気持ちよさそう」「海で泳ぎたいな~」と話すきりん組です。作品は「ひまわりアート」をご覧ください
苗から植えたトマト・きゅうり・かぼちゃを収穫しました!お世話をした野菜たちの収穫に「やっと食べられるね!!」「おいしくなったかな?」と嬉しそうなきりん組。トマトときゅうりは塩もみや中華味にしてもらい、おいしく食べました。かぼちゃは天ぷらやサラダにして食べたいと話しています。
そして待ちに待ったプールが始まりました。「やった~!プールに入れる!」と嬉しそうに水着に着替え体操をし、プールの中では友達と水を掛け合い、ワニ泳ぎをして楽しんでいます。「みてて」と顔を水につけるのを見せてくれたり、ジャンプし水しぶきが上がるのを楽しんだり、これからたくさん遊んでいきたいと思います。



ぞう組(5歳児)
“ドキドキわくわくとくべつほいく”を通して、自分はどう思っている?みんなはどう思った?と、自分そして仲間と考えていく力を育てたい、一つの目的に向かって友達とやりとりをしていく過程を大事にしてきました。
その中で、子ども達のやりたいことを子どもたち自身が決めて取り組んでいく、楽しいことをするためにどんな準備が必要かを考えてやってみることが、生活を見通して過ごし、意欲的に生活することにつながっていきました。私自身、大人主体の保育ではなく、子ども達が主体となって生活を作っていくことの大切さを実感し、自分の保育を考えるきっかけにもなりました。みんなと決めたことができたという経験や手応えをこれからの仲間づくりや子ども達が生活の主人公になる保育につなげていきたいと思います。

