先月の保育園の様子

2021年 9月 september

 新型コロナ感染が爆発的になっており、いつ、どこで誰が感染してもおかしくない状況になっています。注意をしていても感染はおきます。今できることは、基本に戻り、大人は、手指の消毒、マスクの着用、換気を行い、密にならないように気を付けて過ごしましょう。保護者の皆さんも大変な中でお仕事をされ、子育をしていると思います。家に帰ったらホッとしたいと思います。家庭内で感染予防ができることは心掛けていきましょう。所沢市より「緊急事態宣言」に伴う登園自粛のお知らせも出ております。ご理解の程、よろしくお願い致します。

広島合研

 今年の全国保育団体合同研究集会は、広島の現地開催とライブ配信と8月末までの録画配信で行われました。
 子どもの思いや声を聞きとり、わくわくとした日々をどう作るのか、このコロナ禍ですが子ども達に体験させたい事の工夫や、子どもをみんなで見守っていくために、大人のつながりをどう作っていくのか、様々な気づきやヒントを学びました。保育のご協力をありがとうございました。本来なら報告会を開き、お伝えさせて戴くところですが、感染拡大の心配もありますので報告は園だよりにて行っていきたいと思います。


— 合研報告第1号 —
子どもの「声」を聴き取り、
子どもとつくる保育
乳児期の発達を手がかりに、
豊かな生活と遊びを保障する

松本博雄 (香川大学)

★0歳児 心と体の土台を築くために

 まだ自分の力ではコントロールができない体が徐々にコントロールできるようになってきます。体の土台ができてくると周りの世界にも目が向けられるようになってくるので、それにどうやって気づき、支えていくかが大切になってきます。0歳前半の子ども達には眠っているときと起きているときのメリハリをつけていくことで、だんだんと生活リズムが作られていきます。まだ、自分で“あっちを向きたい”などと気持ちを言えない0歳児期は、大人がその思いや願いを読み取ることがとても大切なことです。


★1歳児 ことばのめばえを豊かに

 だんだん、言葉が話せるようになっていく時期。初めからわかって使うのではなく、使いながらわかっていきます。ことばの根っこを作る1歳前半。言葉の土台には“発見”があります。先に子どもの“発見”があって、指さしをする、そこに大人の言葉が合わさって言葉が生まれてくるのです。“発見”には具体的な物がとても大事になってきます。視覚、匂い、触感、(時には気持ち悪さも大切)周りの大人たちの反応も含めて子どもの本当の発見になっていくのです。(例えばセミやダンゴ虫を見つけた時) そして大人が子どもの発見に共感し、「○○あったね」と言葉を添えることが子どもの言葉の土台になっていきます。よく知った安心できる場所でたっぷりと探索をしていくことが発見に繋がっていきます。映像(TV、バーチャルの世界)は視覚的な物しか得られません。


★2歳児 自立への歩みを子ども達と共に

 “自立”ってなんでしょう。自分で生活のあれこれができる事が自立なのでしょうか?そうではなくて、子ども自身がそれを選びとって、できた時が本当の自立なのではないでしょうか。これは急に出来るようになるものではなく、今までの生活で自分で選ぶ経験をして、やりすぎたり、やらなすぎたり、経験する中で少しずつ出来るようになっていくのです。
 この頃に出てくる自己主張(よく言われるイヤイヤ期)には2種類の意味があります。ひとつは言葉通りの要求です。“モットアソビタイ”“マダカエリタクナイ”などです。もうひとつは自立としての要求で“大きくなったんだからもう自分で決められるよ!”“ちゃんとわかってよ!”という言葉には出せない子どもの思いが含まれています。基本、子どもは気持ち良く過ごしたいと思っています。子どもによって思いを強く出す子、思いが見えにくい子と様々ですが、「○○だったね」と分かりやすく受け止めていくこと。そして次に切りかえるには時間と大人の支えが必要です。この積み重ねが自立にもつながってきます。


 「今、子ども達はたくさんの我慢をしています。(大人もですが) 密が避けられない乳児時代。“もっとあそびたい”“もっとくっつきたい”と声に出てこない子どもの声が聞こえてきます。大人は今我慢をして、もう少ししたら…と待つことができるかもしれませんが、子どもはどうでしょう。思い切り遊ぶ経験はこの年齢の今でしかできないのではないでしょうか。小さいころの遊びを大きくなってから取り戻すことは難しいです。」

 「コロナ禍の今、子どもの生活で何を大切にしていくのかを考えなくてはいけません。やはり、遊びこそが大切で、遊びの中には、子どもが考えて作りだしたくなるような生活経験があります。」

 今回の研修で、この二つの言葉が心に残っています。お話を聞きながら、ひまわりの子ども達や自分たちの保育はどうだったかなと振り返る機会となりました。
 子どもたちが園庭で思い切り走りまわったり、築山を得意げに登って「オーイ」と両手を振る姿、ダンゴ虫やバッタを探すのに頭をくっつけながら一生懸命探して「バッタ、イター」と見せてくれる姿が浮かびます。遊ぶ大切さを学び、改めて子どもひとりひとりのあそびを保障していこうと感じました。
 乳児期の子どもたちは声には出さないけれども、思いは、しっかり持っている。その思いを、大人が汲み取り、寄り添っていくこと、言葉や行動だけでなく、その裏側にある思いに気づき、支えていくことの大切さを学びました。日々慌ただしく流れてしまいそうな毎日ですが、ひとりひとりに寄り添うこと、ゆったりとした保育を大切にしていこうと思いました。
 今回は保護者の皆様のご協力で合研に参加させていただき、ありがとうございました。

保育士 逢坂絵美

合研報告は今後も発行してまいります(9月中旬と10月初旬に発行予定)。 おたのしみに!

水あそび(乳児クラス)

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